私の地元のアラフォー女性の話です。
彼女が30代前半の頃、付き合って数年になる2歳年上の交際相手がいました。当時、その交際相手ともうすぐ結婚する予定で、入籍や式の計画を話し合っていました。
交際相手の彼はそこそこ大きな会社の営業職で毎日とても忙しく、仕事のプレッシャーもかなりきつかったようです。
それでも付き合い始めの頃は週末は必ず、平日も週に2~3日は会っていたそうですが、そのうち彼の仕事がますます忙しくなり会う時間が激減。平日は全く会えないばかりか、週末も彼の休日出勤や家に持ち帰った仕事をこなす時間に充てられあまり会えなくなりました。やっと会えて入籍や式のことを話していても、彼は仕事の事で思い悩んでいるようで「それでいいよ」とか「任せるよ」という返事ばかり。そればかりか、彼はボーっとして宙を見つめることが多くなったそうです。

当然ながら、彼女はそんな彼が心配になります。そこでよくよく話を聞くと、彼はポツリポツリと仕事の辛さを話し始めました。会社が新商品を立ち上げ、その販売を任された彼の部門へのプレッシャーが尋常でない。彼の部門は部門長初め、部員全員がピリピリしてしる。部門内では中堅で過去の営業成績も良かった彼への期待やプレッシャーは特にきつく、上司からの叱咤激励、叱責、時には罵倒に近い言葉が毎日のように飛んでくる。そんな日々が続いて行くうちに、仕事の事が頭から離れない、休みの日も何か仕事をしていないと不安で仕方ない、何をしても楽しめない、眠れない、という状態になったそうです。
彼女は彼氏に心療内科に行くことを強く勧めました。うつ病ではないかと思ったのです。
案の定、数日後に彼から「医師にうつ病と診断され、早急に仕事から離れることを勧められた」という連絡が。その翌日、彼は会社を休職する事になりました。。。

さて、ここで彼女と彼の結婚話がどうなったかと言うと・・・
彼女は「この人と結婚するのはもう決めていたから」と言って、予定通り結婚したのです。
もちろん周囲からは反対、或いは延期しては、と散々言われたそうです。特に、彼本人と彼の親からは「病気が治るまで待った方が良い、もし病気が良くならないなら無理に結婚しなくて良い」と強く言われたそうです。彼女が結婚した当時、私はまだ彼女と知り合いではなかったのですが、もしその時に知り合っていたら私も結婚を止めていたかもしれません…
しかし彼女は「結婚してからどちらかが病気や事故に遭うこともある。それがたまたま結婚直前に起こっただけ」と言って、彼との結婚を進めました。
ただ、経済的な不安があったので式はキャンセルして入籍手続きのみ、指輪は「薬指に嵌って結婚指輪とわかる程度のもの」を買い、新婚旅行にも行かなかったということです。

私が彼女と知り合い、この話を聞いたのはお二人が結婚して数年経った時でしたが、とても考えさせられました。
世間の厳しさや責任というものも充分理解しているであろう30代のカップル。その男性側が病気になり働けない。それでも互いのことを想う気持ちがあり、結婚に踏み切った。。。
意見や感想は色々とあると思いますが、彼女の選択は凄い、素敵なカップルだ、と私は感じます。
もちろん綺麗事だけではやって行けませんし、人生においてリスクは出来るだけ避けるべきという考えもあります。現に私もその時点に居れば「もう少し考えたらどうかな?」と彼女に言ったと思います。

でも、まさに彼女が言った通りです。このようなことは結婚してからでも起こり得るのです。
結婚してからパートナーや自分が病気や事故で働けない、動けない、という事態になるかもしれません。リストラや倒産に遭い、もとは高かった収入が激減するかもしれません。結婚してから何があるかなど誰にもわからず、困難や不幸はいつ誰に降りかかっても不思議ではないのです。それでも、パートナーと一緒に歩んで行くのです。
結婚式で神父が言う「幸せな時も、困難な時も、富める時も、貧しき時も、健やかなる時も、病める時も・・・」の誓いの言葉。クリスチャンでもない日本人が結婚式の時だけ神父様に言って頂くパフォーマンスだろ?と言う人もいますが、彼女に関して言えばまさにこれを自問自答したのです。

もちろんこれは、お見合いではなかなか当てはまりません。恋愛結婚と違い、相手の「条件」をしっかり見てから結婚出来るというのがお見合いのメリットですので。
でも、しっかりと見たはず「条件」も、時間が経てばたとえ病気や事故がなくとも変わっていくものです。若さ、精悍さ、収入、何一つ安泰なものはありません。やはり最後は「この人と一緒に過ごしたい」という思いが大事なのだと、彼女の話を聞いて感じました。

さて、お二人がその後どうなったのかというと・・・
先日、出張で東京に来た彼女に久しぶりに再会、今の状況や想いを聞くことができました。
まず彼女は新婚当初を振り返り、「ああは言ったもののやはりとても不安だった。暫くは私一人が働いて生活を支えたが、収入を上げるために転職もし、慣れない環境でとにかく必死だった」としみじみと、でも笑顔で話してくれました。
今はというと、旦那様は無事うつ病を克服し会社に復帰。なんとそこで復帰前以上の営業成績を上げてトントン拍子に出世し収入も増加!・・・と言いたいところですが、現実はそんなドラマの様には行きません。
現実は、旦那様はうつ病の症状を改善し会社に復帰しましたが、再発の恐れがあるため営業からは外れ間接部門に異動。残業は殆どせず毎日ほぼ定時には帰宅、社内でこれ以上ポジションや収入を上げるのは難しいようです。しかし共働きなので二人合わせれば充分やっていけるだけの収入はあるようです。「子供は居ないけど、もともと彼が元気な頃から『子供はいらないかな』と二人で話していたし、お互いの両親も今では結婚して良かったと言ってくれている。穏やかで幸せですよ」とニッコリしながら話してくれました。

幸せのかたちは、人それぞれですね。

千葉県や東京での婚活には、松戸の結婚相談所「咲くやマリッジエージェント」をご活用下さい!
松戸を中心に、柏・市川・葛飾・足立などで結婚相談を承っております。また、大阪や京都でも結婚相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。