婚活中の知り合いに、西日本で旅行業を営むアラフォー女性がいます。
家電量販店の販売員から一念発起して旅行業で起業。始めは苦しかったもののインバウンド需要や民宿ブームが追い風となり軌道に乗り収入も増加、最近は年収1200万円前後で推移しているそうです。
民泊事業は規制が厳しくなり最近は儲からなくなったそうですが、今は数年前から始めた東アジアからのツアー客受け入れがドル箱に成長したと言っていました。やり手の経営者は色々手を打って行くものなのですね、見習わないと…

彼女は見た目より若く見える容姿端麗な女性。離婚歴が有りますが子供はいません。アラサーの婚活なら離婚歴のある女性は少し敬遠されるかもしれませんが、アラフォーでは殆どマイナス要因にならず、寧ろ有利に働くこともあります(一度結婚をして経験値が豊富、などの理由で)。
そんな彼女ですので、お見合いの申し込みは非常に多いようです。彼女はプロフィールには収入や職業は敢えて書いていませんが、プロフィール写真の綺麗さで同世代や年上の男性からの申し込みが絶えないそうです。

しかし。。。婚活を始めて1年強経ってもまだ交際に到ったことすらありません。それどころか、お見合い自体が数えるほどしか成立していないそうです。
理由は明快で、彼女の男性に対する要求が厳しいのです。

彼女の譲れない条件は、自分と釣り合う年収の男性であること。
その次に、可能であれば歳の差5歳以内。
そして、できれば関西の都市部に住んでいること。
これを具体的に言えば、年収は1200万円以上、どんなに譲歩しても1000万円。年齢は40代半ばまで、かつ大阪・神戸・京都の都市圏内に住む男性、ということになります。

・・・このような男性が何人いるでしょうか?
給与所得が年間1000万円を超える人はサラリーマンの3~5%と言われています。自営業などを含めても、この割合はそれど変化ないでしょう。その中で40代半ばまでと年齢制限を加えると、更に少なくなります(50代なら部長職に就くなどして年収1000万円越えの割合は他の世代より高くなりますが)。
また、所得の高い男性の方が、所得の低い男性より結婚している割合が高い傾向にあります。経済的に安定しているので結婚に踏み切り易いと言うのが主な理由として説明されますが、もっと端的に言えば「良い条件の男は取られるのも早い」ということでしょう。
つまり、40代半ばで年収1000万円超えの独身男性というのは、本当に少ないのです。更に言えば、そういう男性は若い女性と結婚したがる傾向が強く、また実際に若い女性と結婚できる可能性も高いのです。

これらを踏まえ、彼女の婚活状況はどうなのかと言うと・・・
男性からの申し込みは多数ありましたが、殆どが年収でアウト。話を聞いた雰囲気から、彼女はプロフィールや写真にジックリ目を通す事無く、まずは年収欄だけ見て判断していたようです。
年収1000万円超え男性からの申し込みが稀にはありますが、全て50歳以上、年齢でアウト。
1年で200件を超える申し込みがあったそうですが、彼女の希望条件を満たす男性からの申し込みは0。彼女が申し込みを受けてお見合いをする事はありませんでした。
一方、彼女自身からも積極的にお見合いを申し込みましたが、申し込む相手はもちろん全て年収1000万円以上で40代半ば以下。地域を絞っていては相手がいないということで、そのうち対象地域を関西全域、更には山陽地方・名古屋近辺まで広げます。
しかし、申し込んだお相手から「お見合いOK」の返事が来るのは10数人に1人。見た目が綺麗なのでこの成立率は低すぎないかとは思うのですが、婚活高年収男性は若い女性を望むということが露骨に証明される結果となりました。。。

当然のように、仲人さんからは再三「年収か年齢、あるいは両方のハードルを下げなさい」と言われているそうですが、彼女にその気はない様です。

この話を聞いて皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?色々な感じ方があると思いますが、私は真っ先に「自由を得る手段であるはずのお金に囚われ、逆に選択肢を狭めている」と感じました。
自分や相手にお金がないと、例え相思相愛でも結婚を諦めることはよくあります。また、世の中にはお金の為に好きでもない人と結婚する(結婚させられる)人もいますし、そこまで極端で無くとも「愛情よりも経済力を優先してあまり好きでない人と結婚する」という人も決して少なくありません。
「経済面を見て相手を選ぶのも選択の自由」と言えますが、自分に経済力があれば「本当に好きな人」と結婚するに際し、少なくとも経済的不安が阻害要因になることはありません。つまりお金が、選択の自由を増やす手段、より根源的な希望を叶える手段、になるのです。
彼女は自分と家族を充分養える経済力を持っているので、少なくとも収入面を気にすること無く本当に好きと思える人を探す自由があるはずです。しかし、既に満たされているはずの収入に囚われ、「男女の相性」や「相手の人間性」や「一緒に居て楽しく過ごせる」という観点で相手を探す事をしていません。「好みの容姿」かどうかすら後回しの条件です。

彼女は年収が高いが故に「年収が高い私と釣り合うのは同じような高年収男性だけ」という最優先ルールを自分で決めてしまい、結果としてお見合いすら殆ど実現出来ていない状況に自分を追いやっているように思えます。考え方を少し変えれば、多くの男性と会って自分に合う人をみつけ、本当に幸せを感じられる結婚をするチャンスはいくらでもある筈なのですが。

ただこのような女性は少なくありません!東京や千葉などの首都圏に住む高収入女性ほど結婚率が低いという調査もあるようです。。。